
「小学生の子どもを育てながら、転職なんてできるの?」
二児の母である40代パート主婦「こんたそ」です。先日までまさにこの悩みに直面していましたが、数か月の活動を経て、先日フルタイム会社員として採用が決定しました!(ちなみに契約社員ですが、わたしにとっては大きな一歩です!)
出産前は正社員でしたが、家庭との両立が難しく退職。その後はパート勤務で時間に余裕はできたものの、近年の物価高や教育費、自身のキャリアビジョンに不安が募り、転職活動を始めました。
同じように働き方に悩むママへ、今回は私の転職体験談をご紹介します。本記事にて「譲れない条件4つ」と「妥協したポイント」をまとめました。
なぜ転職を考えたのか?
私はこれまで、社労士事務所(法律事務所みたいな感じ)でパート勤務をしてきました。
人間関係は良好で働きやすい環境でしたが、低時給であることや、自宅から遠い事務所だったので、時短勤務にとどまっていたことが悩みでした。また、小学生の子どもが登校しぶりをしていた時期もあり、朝の送り出しに時間が必要で「フルタイムで働くのは難しい」と思っていたのもパートを続けていた理由です。
ところが生活費や将来の教育費を考えると、パートの収入では不安が募るばかり。このままでは家計もキャリアも厳しいと感じ、思い切って転職を決意しました。(子どもの登校が落ち着いてきたというのも、決意を固めたきっかけです)
転職活動で優先した“ゆずれない条件”4つ
① 即戦力のある仕事か

最初に考えたのは「自分が即戦力になれる仕事かどうか」です。40代で全くの未経験職種に挑戦するのはハードルが高いと感じました。
私は総務・人事の経験があったため、同じ分野での募集にエントリー。書類選考も通過しやすく、面接では即戦力として働ける具体的なエピソードを交えてアピールすることができました。
もちろん新しいことに挑戦する気持ちは大事ですが、子育てと両立しながら働くには「経験を武器にする」方が現実的だと実感しました。
② 勤務時間

勤務時間は、私にとって最も重要な条件でした。
朝は子どもが登校した後に出勤できること、そして残業が少ないこと。具体的には「始業開始が9時以降・残業月10時間程度・所定労働時間が短めの会社」を目安に探しました。
実際、8時半出社の求人も多くありましたが、それだと親が先に家を出て、子どもが鍵を閉めて登校しなければなりません。我が家にはそれがまだ難しかったため、この条件は外しました。
また、過去に残業が続いて19時帰宅が当たり前だった時期があり、その時は子どもが「学童が長すぎて疲れる」と言ったことも。こうした経験から「定時に帰れる環境」を強く意識するようになりました。
③ 通勤時間
次に重視したのは通勤時間です。子どもに急な呼び出しがあっても対応できるよう、自宅から30分以内を目安に探しました。通勤は毎日のことです。遠すぎると通勤だけで疲れてしまい、家庭にも影響が出ます。
最終的に決まった会社は自転車で15分。満員電車から解放されただけでなく、帰宅後に家事や子どもとの時間をしっかり確保できると踏んでいます。近い職場は「毎日の体力の節約」につながる大きなメリットです。
④ 在宅勤務の有無

最後に注目したのは在宅勤務の制度があるかどうか。完全リモートは難しくても、週1日でも在宅制度があれば「柔軟な働き方ができる会社」だと判断しました。
在宅勤務があると通勤時間の節約になるだけでなく、子どもの急な体調不良や学校行事にも対応できます。自宅で働ける日があるだけで、気持ちに余裕が生まれ、仕事の集中度も上がると感じました。
妥協したこと・工夫したこと
もちろん、すべての条件を満たす職場はありません。だからこそ、最初から「どこまでなら妥協できるか」を決めておくことが大切だと思いました。私の場合は次の3点です。
- 年収は「最低300万円」を目安に、それ以上ならOKとする
年収が高くなるにつれ、残業も多かったりと家庭との両立に課題が生まれそうでした。生活に必要な年収を現実的に計算し、「これなら家計も回る」という最低ラインをあらかじめ設定。そうすることで、「残業少なめ」、「家から近い会社」等、優先したい条件をクリアする求人を多く見つけることができました。 - 在宅勤務は「週1日以上あれば良し」と柔軟に考える
当初は「完全リモート」「週1出社のみ」を希望していましたが、求人を見てみるとハードルが高いとわかりました。そこで「週に1回でも在宅があれば、急な子どもの体調不良に対応できるし、通勤疲れも軽減できる」と発想を転換。結果的に選択肢が広がり、応募できる求人が増えました。 - 正社員にこだわらない(契約社員や紹介予定派遣も視野に入れる)
「安定=正社員」と考えていた時期もありましたが、40代・子育て世代にとっては条件を広げた方が現実的だと感じました。実際に採用されたのも契約社員の求人です。正社員でなくても、フルタイム勤務で収入を増やし、家族の生活を支えることは十分可能。むしろ契約社員や紹介予定派遣の方が柔軟な働き方ができるケースもあります。
これらを整理したうえで応募・面接に臨んだことで、自身のワークライフバランスに合う働き方を選べたと思います。こだわる部分と妥協する部分を明確にすることで、転職活動の迷いが減り、効率よく行動ができました。
小学生ママが転職で気をつけたいこと
転職を通して痛感したのは「完璧な条件は存在しない」ということです。だからこそ、最初に優先順位をはっきりさせることが大切。
私は「即戦力・勤務時間・通勤時間・在宅勤務」の4つに絞ったことで迷いが減り、効率的に活動できました。
また、小学生ママは子どもの成長に応じて働き方を変える柔軟さも必要です。数年後には新しい課題が出てくるかもしれません。そのときも「今の自分と家族に合った働き方」を考え、条件を取捨選択すれば、年齢問わず理想の職場を見つける事ができると、今回の転職活動を経験し、自信がつきました。
昨今は人手不足もあり、主婦やママの転職市場は追い風です。40代だからこそ持っている経験を活かせば、選択肢は意外と広いのでないでしょうか。
まとめ

子育て中の転職は、家庭と仕事のバランスをどう取るかが最大のテーマです。私自身、条件を「ここだけは譲れない4つ」に絞り、妥協ラインも決めたことで納得できる職場に出会えました。
40代の子育て世代に大切なのは、「家庭の状況を踏まえながら、様々なタスクに優先順位をつけること」だと思います。この記事が、同じように働き方に悩むワーママの参考になれば嬉しいです。これからも、40代ワーママの転職・育児・節約・副業について、リアルな体験を発信していきます。