
はじめに
「40代ママだけど転職活動に挑戦したい」「子育てが少し落ち着いたから、もう一度社会で活躍したい」──そう考えるママは年齢問わず多いのではないでしょうか。
ワークライフバランスに悩む40代ママにとって、紹介予定派遣という働き方は大きな選択肢のひとつになります。条件に合う求人にまずはお試しで働きながら正社員や契約社員を目指せる仕組みです。
紹介予定派遣の面接は、通常の登録型派遣とは違い直接雇用を前提としているため、質問内容も本採用の面接に近いものです。特に子育て中の方の場合は「子育てと仕事の両立」「残業への対応」など、家庭に関わる質問が多いのが特徴です。
私自身も実際に複数の紹介予定派遣の面接を受けてきました。緊張する場面も多かったですが、事前準備して役立ったこともあれば、反省したこともあります。
この記事では、私が体験した面接の流れや質問内容、そこから学んだポイントをまとめてご紹介します。これから紹介予定派遣に挑戦する方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
紹介予定派遣とは?仕組みとメリット

紹介予定派遣とは、一定期間(最長6か月程度)派遣スタッフとして働いたのち、企業と本人が合意すれば正社員や契約社員などの直接雇用へ切り替わる仕組みのことです。
通常の派遣と違い、「直接雇用を前提」にしている点が大きな特徴で、登録型派遣よりも安定した雇用を目指すことができます。
- 営業担当者が仲介に入るので、入社前に実際の業務や職場の雰囲気をある程度確認できる
- 自分に合う仕事、職場環境課かどうかを派遣期間に見極められるので、ミスマッチを防ぎやすい
- 企業側もマッチングを重視しているため、正社員や契約社員につながる可能性が高い
紹介予定派遣は、子育て中の40代ママにとって正社員ポジションとして転職活動するよりも難易度が低く、安心して挑戦できる雇用形態だと感じます。
面接でよく聞かれる事項まとめ
- 家庭との両立(特に残業について)
- フルタイム勤務への意欲と継続性
- これまでの職務経験をどう活かせるか
- 今後のキャリア展望(正社員化への意欲など)
「子育てをしながらでも働けるのか?」という視点で見られるため、家庭の状況は正直に伝えつつも、前向きな姿勢を示すことがポイントだと実感しました。
面接でよく聞かれた質問と回答例(40代ママ編)

質問1:退職理由と志望動機の回答例
紹介予定派遣の面接で必ず聞かれるのが「これまでの退職理由」と「今回の志望動機」です。
私は過去に子どもが小さかったこともあり、フルタイム勤務を続けるのが難しく、一度キャリアを調整しました。家庭を優先した期間があったからこそ、今は子育ても少し落ち着き、もう一度フルタイムで働きたいと考えています。
志望動機では、これまでの総務・人事の経験を活かせる点に加えて、企業理念や事業内容に共感したことを伝えるようにしました。特に40代ママの場合「なぜ今また働きたいのか?」が問われやすいため、家庭の状況を踏まえつつ、キャリアビジョンを前向きに語ることが大切だと感じます。
質問2:子育て中のママに特有の質問と回答例
「繁忙期には残業をお願いすることがありますが、家庭との両立に問題ないですか?」という質問もよくあります。
私の場合は次のように答えました。
「〇時頃までの退社でしたら問題ございません。在宅ワークや家族との調整ができれば、プラス1時間ほど延長して残業は可能です。また緊急事態の際には可能な限り臨機応変に対応いたします。」
正直、早く帰れるに越したことはありませんが、「あまり残業できません」と伝えるとマイナス印象になることもあります。そこで私は「可能な範囲で対応できる」と柔軟さを示しつつ、具体的に残業が可能な時間を伝えるようにしました。もちろん、事前に家族と話し合いをしておくことも大切です。
こうすることで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
私の失敗談から学んだ面接対策ポイント
私が面接で「しまった」と思ったのは、逆質問の場面です。準備していた質問のひとつに「入社後すぐに任せていただける業務はなんですか?」と質問したのですが、面接官からは「先ほどお話したとおりです」とズバッと返されてしまいました。
「逆質問」としては定番の良い質問なのですが、面接官がすでに詳しく説明してくれていた内容だったため、説明をよく聞いていなかった印象を与えてしまったのです。
この経験から学んだのは、説明をよく聞き、必要ならメモを取ること。そのうえで疑問が残れば、
「先ほど教えていただいた内容の追加で教えていただきたいのですが…」
と前置きを置けば、説明を理解したうえで深掘りしていることが伝わり、好印象です。
逆質問は「準備すること」も大切ですが、「当日の流れに合わせて柔軟に出し分けること」ことが重要だと感じました。
まとめ|40代ママが紹介予定派遣の面接で意識すべきこと

紹介予定派遣の面接では「家庭との両立」や「残業対応」など、40代ママならではの質問が多いと実感しました。大切なのは、現実的にできる範囲を正直に、でも前向きに伝えること。
そして逆質問では、準備も大切ですが「当日の説明をきちんと聞いた上で質問する」ことが面接の成功につながると学びました。
これから紹介予定派遣に挑戦する方は、ぜひ私の体験を参考にしてみてください。
案件を探すなら、大手派遣会社の利用が安心です。書類選考時の志望動機や自己PRの添削サポート、面接対策も行なっていることが多いので、ぜひ活用してみてください。
家庭とキャリア、どちらも大切にしながら働きたい40代ママにとって、紹介予定派遣は新しい一歩を踏み出すチャンスとなるはず。あなたに合った働き方が見つかることを心から願っています。